2010年活動記録
2010年 02月 06日
<2月5日(金)>「ひょうごグリーンサポーター・保育士研修会(牧の台小学校実践発表会)
13時30分~16時20分
文:Ksaさん 写真:Mtuさんで報告して頂きました。
上記研修会が牧の台小学校において開催されました。桜の森で今年度取り組んだ3年生の環境学習の発表・研修会でした。(菊炭友の会からの参加7名、ソロプチミストから2名)
実践テーマ「里山探検キッズ!~知ろう、ふれよう黒川の里山」に沿って子どもたちの発表、先生からの実践発表、そして地域支援「菊炭友の会」の実践発表がありました。
子どもたちの発表は、体育館で保護者も入っての全校集会でした。
3年生全員の大きな声・・「さとやま!くろかわのさとやま!」で始まった発表は、「ぼくたちの活動と学んだことを紹介します。」と続けられ、桜の森での体験学習を通して感じたこと、学んだことを力強く、元気に発表してくれました。
1回目では自分たちの住んでいる大和と黒川の違いに気付き、学校から持ってきたクヌギを植樹したこと、
2回目の森の探検で見た蔓の巻きついた跡のあるクヌギの木・・・何年も蔓に巻かれてどんな気持ちでいたのだろうと思いやる気持ち。植樹したクヌギのまわりが草ぼうぼうでクヌギが見えなくなっていたこと、今はクヌギが根を張っていることを教えてもらい、草抜きをしてきれいになって気持ちよかったこと。
3回目のヒサカキを切ったドキドキした体験、初めて鋸を使ったこと、自然を守るお手伝いができて嬉しかった・・。炭窯に入って中が案外広くてびっくりしたこと、炭に焼くと軽くなることが解った・・・。
4回目、クヌギの成長調べ、3年目までは根を張ることであまり大きくならないけれど4年目に急に高くなることもわかりました。クヌギの木を使った椎茸栽培のこと、採るのは難しかったけれど、菊炭で焼いてもらって食べた椎茸がとても美味しかったこと。
そして最後の5回目、学校でドングリを一人3個づつ植えたことを話しました。そして「私たちみんなで桜の森を大切にしたいと思います。」の声を聞いて、支援した者の一人として嬉しく、やって良かったと思いました。
どの子も一生懸命に伝えてくれました。一緒に活動を振り返りながら、子どもたちがこの体験を通して自然に対する見方を変えてくれたのがわかりました。
最後に歌ってくれた合唱「いのちの森」は一人ひとりの気持ちが感じられ、感動的でした。
会場を移しての実践発表
校長先生より3年間の取り組みの経過 1年目は一庫ダムの傾斜地に80本、2年目桜の森に50本、3年目の今年度も50本のクヌギを植樹してきた。
Dさんから
菊炭友の会の紹介、黒川のこと、桜の森のこと、そして今年度で3回目になる牧の台小学校の環境学習支援について・・
主軸をクヌギにおいて活動プログラムを考える、企画から当日の役割分担まで・・・。
1回の活動のために3回の準備の日を取る。子ども達80人を最小5人に班分けし、指導員を置く体制。指導員・教師・保護者の役割分担のこと。
クヌギのリレーサイクルについて・・・3年生が植えたクヌギのどんぐりを4年生になった春、新1年生にバトンタッチする。受け取った1年生は2年生、3年生と育てて3年生になった時、桜の森に植樹する。こうしてどんぐりから育てたクヌギを先輩から後輩へと引き継ぐことが定着化してきた。ただここで難しいのは子どもは変わらないのだが、担任教師が毎年変わるために、1年生、2年生の時のクヌギの世話が行き届かない。今年度は4年生から1年生への引き継ぎ式をすることで意識付けをしてもらい、良く管理されている。
また、活動するにあたって桜の森にトイレがないことで制約を受けている。
太田先生の実践発表
三つの視点・・・体験・プログラム・役割
体験したことは忘れない・・「体験学習」は学習効果が高い。
今回の体験から一つの事例・・・椎茸が嫌いな子が育ち方を知って好きになった。またこの子はその後給食の産地表示に目が向くようになり、川西にもいちじくや菊炭などの特産物があることを知り、川西ってすごい!と自分の地域を見直すことになった。
プログラム…複数年度にわたっての継続性。
兄弟で桜の森の話をし、妹に兄が自分の植えたクヌギのようすを聞いている。
役割では、PTAからPTCAへCはcommunity・・地域
子どもたちがこの環境学習を通して、お世話をしてくれているから里山が続いている、守ってくれる人がいることに気づき、私たちも里山を守りたい、伝えたいと思うようになった。このことが、知恵や文化の継承だと思う。
また、保護者の参加で家庭でも話題になり、学びをさらに深めた子もあった。
学校だけでは出来ない体験をさせてもらっていると思う。保護者からも感謝の手紙をもらった。
質疑応答
*生駒で活動をしている。学校に呼びかけても乗ってこない。ここはどうしてこのようにできているのか?
校長:地域の方があるからできること、学校だけではできない。
*安全面で踏み出せないことが多いと思うが・・・。
校長:足りないところを保護者に入ってもらう。一緒に安全を考えてもらう。さらに参加を増やしたい。
講評 (山崎俊喜・宝塚教育振興室指導主事)
一つ:発達段階に応じて体系化されたこと、3年生だけでなく、1年生から学校全体で継続的に取り組んでいるのが素晴らしい。
二つ:地域の支援ということ。地域の支援の必要性と大変さを感じた。
学校・地域との連携を密にすることが大切と思う。
今後とも支援をよろしくおねがいします。 以上で終了 16時20分
13時30分~16時20分
文:Ksaさん 写真:Mtuさんで報告して頂きました。
上記研修会が牧の台小学校において開催されました。桜の森で今年度取り組んだ3年生の環境学習の発表・研修会でした。(菊炭友の会からの参加7名、ソロプチミストから2名)
実践テーマ「里山探検キッズ!~知ろう、ふれよう黒川の里山」に沿って子どもたちの発表、先生からの実践発表、そして地域支援「菊炭友の会」の実践発表がありました。
子どもたちの発表は、体育館で保護者も入っての全校集会でした。
3年生全員の大きな声・・「さとやま!くろかわのさとやま!」で始まった発表は、「ぼくたちの活動と学んだことを紹介します。」と続けられ、桜の森での体験学習を通して感じたこと、学んだことを力強く、元気に発表してくれました。
1回目では自分たちの住んでいる大和と黒川の違いに気付き、学校から持ってきたクヌギを植樹したこと、
2回目の森の探検で見た蔓の巻きついた跡のあるクヌギの木・・・何年も蔓に巻かれてどんな気持ちでいたのだろうと思いやる気持ち。植樹したクヌギのまわりが草ぼうぼうでクヌギが見えなくなっていたこと、今はクヌギが根を張っていることを教えてもらい、草抜きをしてきれいになって気持ちよかったこと。
3回目のヒサカキを切ったドキドキした体験、初めて鋸を使ったこと、自然を守るお手伝いができて嬉しかった・・。炭窯に入って中が案外広くてびっくりしたこと、炭に焼くと軽くなることが解った・・・。
4回目、クヌギの成長調べ、3年目までは根を張ることであまり大きくならないけれど4年目に急に高くなることもわかりました。クヌギの木を使った椎茸栽培のこと、採るのは難しかったけれど、菊炭で焼いてもらって食べた椎茸がとても美味しかったこと。
そして最後の5回目、学校でドングリを一人3個づつ植えたことを話しました。そして「私たちみんなで桜の森を大切にしたいと思います。」の声を聞いて、支援した者の一人として嬉しく、やって良かったと思いました。
どの子も一生懸命に伝えてくれました。一緒に活動を振り返りながら、子どもたちがこの体験を通して自然に対する見方を変えてくれたのがわかりました。
最後に歌ってくれた合唱「いのちの森」は一人ひとりの気持ちが感じられ、感動的でした。
校長先生より3年間の取り組みの経過 1年目は一庫ダムの傾斜地に80本、2年目桜の森に50本、3年目の今年度も50本のクヌギを植樹してきた。
Dさんから
菊炭友の会の紹介、黒川のこと、桜の森のこと、そして今年度で3回目になる牧の台小学校の環境学習支援について・・
主軸をクヌギにおいて活動プログラムを考える、企画から当日の役割分担まで・・・。
1回の活動のために3回の準備の日を取る。子ども達80人を最小5人に班分けし、指導員を置く体制。指導員・教師・保護者の役割分担のこと。
クヌギのリレーサイクルについて・・・3年生が植えたクヌギのどんぐりを4年生になった春、新1年生にバトンタッチする。受け取った1年生は2年生、3年生と育てて3年生になった時、桜の森に植樹する。こうしてどんぐりから育てたクヌギを先輩から後輩へと引き継ぐことが定着化してきた。ただここで難しいのは子どもは変わらないのだが、担任教師が毎年変わるために、1年生、2年生の時のクヌギの世話が行き届かない。今年度は4年生から1年生への引き継ぎ式をすることで意識付けをしてもらい、良く管理されている。
また、活動するにあたって桜の森にトイレがないことで制約を受けている。
太田先生の実践発表
三つの視点・・・体験・プログラム・役割
体験したことは忘れない・・「体験学習」は学習効果が高い。
今回の体験から一つの事例・・・椎茸が嫌いな子が育ち方を知って好きになった。またこの子はその後給食の産地表示に目が向くようになり、川西にもいちじくや菊炭などの特産物があることを知り、川西ってすごい!と自分の地域を見直すことになった。
プログラム…複数年度にわたっての継続性。
兄弟で桜の森の話をし、妹に兄が自分の植えたクヌギのようすを聞いている。
役割では、PTAからPTCAへCはcommunity・・地域
子どもたちがこの環境学習を通して、お世話をしてくれているから里山が続いている、守ってくれる人がいることに気づき、私たちも里山を守りたい、伝えたいと思うようになった。このことが、知恵や文化の継承だと思う。
また、保護者の参加で家庭でも話題になり、学びをさらに深めた子もあった。
学校だけでは出来ない体験をさせてもらっていると思う。保護者からも感謝の手紙をもらった。
質疑応答
*生駒で活動をしている。学校に呼びかけても乗ってこない。ここはどうしてこのようにできているのか?
校長:地域の方があるからできること、学校だけではできない。
*安全面で踏み出せないことが多いと思うが・・・。
校長:足りないところを保護者に入ってもらう。一緒に安全を考えてもらう。さらに参加を増やしたい。
講評 (山崎俊喜・宝塚教育振興室指導主事)
一つ:発達段階に応じて体系化されたこと、3年生だけでなく、1年生から学校全体で継続的に取り組んでいるのが素晴らしい。
二つ:地域の支援ということ。地域の支援の必要性と大変さを感じた。
学校・地域との連携を密にすることが大切と思う。
今後とも支援をよろしくおねがいします。 以上で終了 16時20分
by cn1398 | 2010-02-06 22:43