(2015)  雑 感


2015.1.25(日) 垂涎のクヌギ 
  大分県のクヌギ蓄積量は日本最大、全国の22%も占めているそうです。
 このたび見学の機会を得、世界農業遺産に登録された国東半島を車で走り、豊後大野市
 の椎茸名人・小野九州男さんを尋ねました。クヌギ林の多いのに圧倒され、そのクヌギ林
 の下草刈りが徹底されているのに感嘆の声を上げるほどでした。
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 肉用牛をクヌギ林へ放牧、下草を食べさせる「牛の舌刈り」の成果です。
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 炭の原木として、垂涎のクヌギが、いたる所と言ってよいほど、あります
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  斜面も緩やかで、軽トラックが横付けできる所ばかりです。
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  一反に150本が限度とか、それ以上だと枯死する木が出るとのこと。2坪に1本ですね。 
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  台場はなく、実生ばかりと思えましたが、そうではなく、地際で伐採されていました。「台場
 クヌギ」と言う言葉はなく、株を長持ちさせるには、こういう伐り方が良いという話でした。
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  牛もクヌギの葉を食べるので、伐採後2年間は人が下草刈りをし、牛を入れません。
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 ホダ木として伐採、玉切し伏せてあります。伐採は炭と同じ、水を上げていない時期です。
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 道路沿いにも、クヌギ林が点在しています。
 見た中では、これ ↓ が一番下草が伸びていました。
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 椎茸名人のホダ場です。壮観なものでした。乾椎茸生産量日本一の大分県での代表的なホダ場です。 私が少し前に立っているものですから、名人が実際より小さく写っています。
 名人が使うホダ木はクヌギだけ、コナラは身が薄くなるので使わないとのこと。 
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 私の最大関心事はこれ ↓ 。炭の原木としては黒川のクヌギが最高!? どう違うのか?
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 黒川から見本を持って行きました。白っぽいのが、それです。 小野さんに「黒川のクヌギです。何か違いがありますか?」年輪を数えて、「これも15年くらいですね。」椎茸用は15年周期で輪伐するそうです。「樹皮が薄い、きれいですね」と。大分の方が成長が早く、年輪の幅が広い。炭には幅の狭い木が良いのですが、椎茸には幅の広い方が良いということでした。樹皮は椎茸にも薄い方が良い。黒川では、お茶炭に出来ない太い木を椎茸用に回しますが、大分では効率は悪くなるけれど、細い木にも植菌するとのことです。
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  昭和20年代までは椎茸でなく炭を焼いており、30年代になって肉用牛の多頭化と椎茸
 栽培による複合経営が主流になったそうです。この木はどんな炭になるのだろうか、火持
 ちは多分、年輪が絞まっている黒川の方が良いかもしれません。鹿の食害は国東半島で
 は困っている状況でしたが、豊後大野市ではそれほどでもないようでした。
  とにかく、見事なクヌギ林ばかりで、ますます、「日本一の里山」と言いにくくなりました。

by cn1398 | 2015-01-25 16:32  

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