人気ブログランキング |

<   2014年 06月 ( 1 )   > この月の画像一覧

 

(2014)  雑  感

2014.12.31(水) 黒川の里山をめぐる最近の動きで思うこと
①北摂SATOYAMA国際シンポジュウム
 一昨年、石田先生が東京で開催された里山イニシアチブの大会で発表される折、外国のお客様に見本を兼ね、お土産用に菊炭を用意させて頂いたことがあります▼この地球規模の呼びかけを、阪神北県民局が北摂里山から発信したのには驚きました▼11月30日に宝塚ホテルで開催された【北摂SATOYAMA国際シンポジュウム】は「北摂里山の新たな価値創出と世界への発信」との副題のもと、ドイツとフィリピンからの参加もあり、同時通訳の装置も伴い、国際会議の雰囲気をちょっぴり味わいました▼翌日はエクスカーションと称し、約50名がバスで黒川を訪問。妙見水広場周辺、今西さんの炭焼場、そして黒川公民館で昼食、最後に桜の森へも来られました▼話1時間、見学30分と慌ただしいものでしたが、外国からのお客様も参加しておられ、ドイツの○○さんは上手な日本語で幾つもの質問をされました▼シンポジュウムは成功だったのではないでしょうか。 ただ、県民局の動きを見ていて、黒川に期待をかけるのは分かるけれど、生業で炭焼きをしておられる方に、自然との共生のモデルを求めているとすれば、お互いに不本意な結果になるのではないかと思いました。
b0129962_15403273.jpg

②川西市再開発地域
 先日、川西市と関係者10数名が、市の中央部の再開発地に台場クヌギの森を造る件で来られました。樹齢別の実生クヌギの提供を求めて▼8年分の手入れの行き届いた実生クヌギ林をみて「これはいい!」▼桜の森のクヌギが役立ち、黒川にも良いことと思う反面、本物の台場クヌギ林が近くにあるのに、どういう意味を持つことになるのかなとの思いも。
b0129962_15425655.jpg

③エドヒガン、台場クヌギの天然記念物指定
 エドヒガン群落の天然記念物指定に続いて、台場クヌギを川西市の天然記念物に指定しようとの動きがあるようです▼最も樹齢を重ねたエドヒガン群落と自負している「黒川・桜の森」を指定していない川西市のやり方に疑問を持っているところへ、今度は台場クヌギ▼指定に関係なく保全は続けますが、行政は思いつき的と言えば失礼でしょうか▼黒川も、これだけ取り上げられれば、さあ!大変▼この動きを黒川の活性化にどう活用するのか。手入れが行き届いたイミテーションに比較し、本物が荒れていたでは格好がつかない▼過疎と高齢化の中で、自立心の向上が求められる訳で、そのためにはどうすれば良いのか、黒川住民の真価が問われることになります。



2014.8.30(土)  ボランテイアグループと情報手段
 活動への参加は任意と言うのがボランテイアグループの大きな特徴。だから会員数が50名にもなると、全員が一堂に会することは年間を通じて、まず無い。こういう組織では情報の伝達手段としてメールが重宝する。携帯でも電話していた人がメールに代わってきている。だが、メールがあっても何日も開かなかったり、メールが使えない会員が多いと幹事泣かせだ。メールが無ければFAX、FAXも無ければ電話、と煩雑さが拡大する。▼しかし、このメールが曲者だ。電卓が人の暗算能力を低下させ、ワープロが漢字力を衰えさせたように、メールは人間の話力を劣化させる。メールを主たる手段として仕事をして来たと思われる人のパソコンの駆使能力には舌を巻くが、話し方は、ぶっきらぼうで人間味を感じさせない人が多い▼そのうえ計算力、漢字力と異なり、メールはひとまとまりの情報を伝える道具であるけれど、相手に与える印象は対面で話し合うことと比較すれば、極めてお粗末なものである。それがお詫びのメールであったりすると最悪になる。心が伝わって来ないだけでなく、形式的なジェスチャーに思えたりして逆効果となる場合がある▼ボランテイアに参加する人は殆どが初対面で何の利害関係もなく、また、過去についても詮索せず、在りのままで付き合っている。私たちのような森林ボランテイアでは単独活動は禁止しており、最低2名のコンビを組んで動く。協同作業の過程で相手に対する安全への思いやりなどは口にしなくとも伝わる。そういう関係の中から信頼関係を築き上げて行く▼ところが、メールの多用は地道な努力をぶち壊しかねない。全く体温が感じられないからだ。「メールを入れておいたから、それで良し」で片付かないものが結構ある。ここのところをしっかり認識してメールを重宝したいものだ。



2014.7. 3(木)  クヌギ林の盛衰
 日本には自生のクヌギはなく植林起源とされている▼川西市編纂「川西史話」の記述に「延宝検地帳によると、一庫村には百姓の持ち山89町8反のうち84町、黒川村では67町2反、そして国崎村には60町のクヌギ山があった」とされている。延宝7年、1679年頃のことである▼戦中・戦後、大量の木材を伐採。荒廃した国土緑化のため、伐採跡地で植林が進められた。特に、昭和30年代以降、電気、ガスの普及により薪炭需要が激減、一方、高度経済成長下で建築用材の需要が増大、薪炭林を人工林に転換する「拡大造林」が進められた。黒川の杉、桧林も元は薪炭林であったのだろう▼北摂の山中には、彼方此方に炭焼き窯跡が有る。炭に焼くと重さが五分の一になるから、重い原木の傍に窯を築いたのだ。今は亡き長老が「黒川小学校の校歌に『谷間に棚引く炭焼きの煙』と言う一節があった」と述懐されるほど、多くの窯から煙が立ち上っていたのだろう▼昭和30年代に入り、多くの人が外に職を求め、炭焼き師は減少。一方、炭焼にも一部分、機械力が加わり、窯が屋敷に近づき、大型化した。人が背負って山から搬出する炭の道が、運搬車で原木を搬出する道に変わった▼伐採効率の低い山は、後回しになり、そこへ過疎・高齢化が追い打ちをかけ、やがて放置林化して行った。人間の生活が自然に与える影響はこのようなものである▼薪炭林としてフル活用されていた里山が 人と自然の共生の場 であったと言われるのに対して、活用が途絶え、人の手が入らなくなった山は日照や獣害などの問題がさらに大きくなる▼クヌギ林に隣接した杉・桧の人工林が成長、炭材として皆伐したクヌギ林の日照を阻害し枯死させる。奥山から里山まで進出してきた獣により、伐採後のクヌギの新芽が食害に遭い、枯れる。
自然のシステムの一部が壊れると、全体が荒廃して行く。それに過疎・高齢化の諦めが重なる▼放置林で大径木化したクヌギを伐採、萌芽更新で若返りを図る。伐採した木は薪にする、椎茸のホダ木にする、炭に焼く。自然を守るために木を伐る。笹薮を拓いて実生クヌギ林を造る。細やかではあるが私たちの活動は続けて行く。


 クヌギ実生苗の育て方
b0129962_15111366.jpgドングリは10月~11月に露地植えする。土には腐葉土と、水はけを良くする為に粒子の細かい赤玉土をまぜる。乾燥しないように藁をかけ、水やりは自然の雨に任す。
芽は4月から5月に出る。1年間で40から50cmに育つ。

< ←ポット苗の作り方 >
1年後、木も根も合わせて12cm位に切って、ポットに移植する。
―木の部分5cm位。根の部分5~7cm―
(6月14日処置、7月6日撮影)



2014.6.19(木)  桜の森 実生クヌギ林の起源
 桜の森のゲート周辺に樹高7m位のクヌギが40本ほど林立しています。来客に「子供たちがドングリから育てました。」と言うと、みなさん感嘆の声をあげられます▼平成17年11月に牧の台緑の少年団の子供たちがドングリ約500個を拾い牧小の校庭の角を借り、苗床をつくり植えました。翌年5月に発芽し、平成19年4月に成長の早いものを選んで、ゲート周りに植樹しました。▼平成19年から始まった兵庫県の小学3年生の環境体験学習で牧小が植樹したクヌギの苗も当初は緑の少年団が育てたものでした。ただし平成19年は、桜の森では未だ植樹地が開拓中で、一庫ダム管理事務所の前の山に植樹しています。ダムで育てておられた苗を頂いて▼平成20年からは体験学習の最後に子供一人につきドングリ1個をポリポットに植えることにしました。校庭の苗床で2年間育て、3年目に桜の森に植樹するというサイクルがこの時点で固まりました。21年だったと思います、自分たちで育てた苗が用意できずに淡路の植木屋から購入したことがあります。1本250円でした▼第1期に拓いた植樹地では300本位が見事に育ち、満杯になり、去年から第2期に拓いた場所に植樹しています▼カミキリムシなど害虫にとって、同樹齢の木が密生しているのは都合の良いことらしく、平成24年から25年にかけてかなりの被害に遭いました▼しかし、悪いことばかりでなく、被害に遭った木がそろって樹液を流したからでしょう、沢山のカブトムシやクワガタ、それに憧れのオオムラサキにも会うことが出来ました▼今年も今月14日に牧の台緑の少年団が牧小の苗床の整理をしました。その折に、3本限定で、地上部も根の部分も10cm、全体で20cmに切ってみました。淡路の植木職に聞いた方法です。これまで怖くて出来なかつたことをやってみました。どのような結果が出るでしょう・・。桜の森のクヌギ林は子供たちの手によって、ここからこのようにして始まります。
 b0129962_1537132.jpg



今年発芽した70本です。
クヌギの発芽率はほぼ100%です。
平成28年に桜の森に来ます。

 



            
b0129962_15385494.jpg    

 
      
            
昨年発芽したものです。
来年、桜の森にやって来ます。
                    
            
第3期の植樹地開拓は秋には始まるでしょうか。 新会員も桜の森初期の作業が体験できますね。 
  

         

2014.6.2(月)  日 曜 会 員
 今年も、既に6月。高校3年の会員は学校の部活を引退、受験勉強に集中します▼昨日(1日)の活動を最後に、H君も菊炭友の会を来春まで休会、阪大を目指します。バイオを勉強したいそう。帰宅時に「頑張れよ!」「たまには息抜きに来いよ」と声をかけられていました。▼今年は、Mさんが京都府大の森林学科に現役で合格。「大学で習ったことを教えて」と期待されています▼高校生会員がいることにより、受験勉強など遠い昔のことが蘇り、現実の活動にも変化があり、なんだか新鮮な感覚が味わえます。▼1年生のG君「そんなことしてる暇が有れば勉強しなさい」・・と母親に言われ、入会同意書にサインを貰えてないとか▼お母さん、大丈夫。勉強にプラスになってもマイナスにはなりません。今日のように弁当を持たせて参加させてあげて下さい。通常会員から見れば、高校生は孫の年代。やさしく、厳しく対応します。核家族化している今、祖父母と思って交流させるのも、人生の肥料になるかも▼今朝のミーテイングでは日曜会員の活動が話題になりました。日曜日は第一と第三、そして毎週、火曜日が活動日。第一日曜日は、従来からの活動日。第三日曜日は、日曜会員から「もう一日」と言う希望が出て、設定されました▼従来から活動の第一日曜日は、火曜日と同じ内容、作業中心です。第三日曜日は、日曜会員の特色を出した内容にしては・・と言う提案です▼話し合いでは、第一日曜日はこれまで通り、火曜日の内容と同じ。第三日曜日は日曜会員が企画し、独自の内容とする。日曜会員が通常活動を体験したい時には、第一日曜に参加する。通常会員が日曜活動を体験したい時には、第三日曜に参加するという方向でまとまりました▼これまで、日曜日が2回設定されていたけれど、第一への参加が多く、日曜の特色が出せていませんでした。日曜会員は第三日曜に重点を置いて参加すれば、特色が出しやすくなります。検討してください。



by cn1398 | 2014-06-02 12:17 | 雑  感 | Comments(0)